パンサー[黒豹の銃弾](吹替) 通販サイト


パンサー[黒豹の銃弾](吹替)

¥15,540
マリオ・ヴァン・ピーブルズ メルヴィン・ヴァン・ピープルズ メルヴィン・ヴァン・ピープルズ / 角川エンタテインメント

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60年代伝説のブラックパンサーパーティー
スパイク・リー監督の『DoTheRingtThing』(1989)や『マルコムX』(1992)や同時に見ると、面白いと思う。60年代の黒人解放運動とアメリカが抱える分裂の苦悩を理解していればしているほど興味深い作品。黒人の差別問題における、キング牧師やNAACP(全米有色人種地位向上協会)が唱える人種融和統合主義とネイションオブイスラムが主張したセパレーショニズムの差などを押さえていれば、映画の中でなぜこのようなことが語られるかが分かる。そういった文脈を押さえることなくしては、ただのギャングとチンピラの小競り合い映画になってしまう。アメリカの黒人社会の無秩序ぶりはロサンゼルス暴動に代表されるように00年代には、行き着くところまで行き着いた感がある。黒人知識人の中からさえ、アファーマティブアクションによる黒人優遇政策を辞めて、甘えを許すべきではないとされるほどだ。ただ、逆にその無秩序の世界に、なんとか秩序を作り出したいと願うキング牧師やマルコムX、ネイションオブイスラム、そして伝説のブラックパンサーパーティーそれぞれが、どのように差別と戦い、アメリカ社会で何を目指すのかがこういった映画を通して見られることはとても興味深いことだ。

この作品は、米ソの対立による共産主義への弾圧と絡まりFBIのエドガー・フーバー長官に秘密警察も真っ青の権力を与えてしまっている時代に、米国国家権力と差別へ真っ向から暴力闘争を挑んだ伝説の黒豹党たち極左政治活動家を描いている。ただ麻薬と暴力、堕落の無秩序に生きる人々をどう秩序付けるか、どうやって目的ある倫理的生活に復帰させるかは、世界中の政治指導者のテーマだと思います。黒豹党の戦い、宗教に倫理を求めたルイスファラカンらネイションオブイスラムや、米国憲法に忠誠を誓ったリベラル派のキング牧師など、アメリカは壮大な人類の実験国家の性格をここでも失っていないんだなぁ、と感心します。

2004-05-06
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